- 頑張ってポートフォリオを作ってみたけど、なかなか採用が決まらない…
- 転職活動を止めてポートフォリオ制作をやり直すべき?
- できれば今のポートフォリオのまま、転職活動を進めたい。
このようなお悩みを持つ人に向けて、
低レベルな成果物でエンジニアに転職した僕の経験
IT企業で働く採用担当者の声
これらをもとに、『採用されるポートフォリオ』について徹底解説していきます!
本記事の結論をお伝えすると、未経験者はポートフォリオのレベルが低くても、「工夫次第」で十分に選考を通過できます。
詳しくは後述しますが、僕が作ったポートフォリオなんて
- デザインは白黒で超ダサい
- 動画をアップ/閲覧するだけのシステム
といった低クオリティなWebサイトでした。
ですが「アピール方法」を工夫したことで、50社以上のIT企業と面談・面接をすることができ、最終的にはエンジニアとして転職できたのです。
そのアピール方法はエンジニアに限らず、Webデザイナーやゲーム開発者など、全てのクリエイティブ職種に通じる内容となっています。
あなたが今作成したポートフォリオはそのままに、本ページで紹介する5つの秘訣をぜひチェックしてみてくださいね。
全て網羅できれば、「この人欲しい!」と採用担当者に思ってもらえるはずですよ。
ポートフォリオのアピール方法を工夫して、内定を勝ち取っていきましょうね!
ハイレベルなポートフォリオは不要!3つの理由
冒頭でもお伝えしたように、未経験者はポートフォリオのレベルが低くても、採用試験に十分合格できます。
本項目ではレベルが高いポートフォリオが不要である理由を3つ紹介します。
理由① 「レベルは低くて当然」と採用担当者は考えている
レベルの高いポートフォリオが不要である1つ目の理由は、”未経験”だからです。
実際に転職先のIT企業で採用担当を務めている上司は、
未経験者にハイレベルなポートフォリオは期待していない
と言っていました。未経験者は高度な制作ができなくて当然だと考えているんですね。
また、どの転職サイトや転職エージェントを見ても
- 未経験者を募集する求人
- 経験者や高スキルを持つ人を募集する求人
この2つは別々に募集されるのが一般的です。
このことから未経験者は、ポートフォリオのレベルを過度に気にする必要はないのです。
理由② 「スキルより価値観」という採用軸の企業が多い
レベルの高いポートフォリオが不要である2つ目の理由は、価値観を重視する企業が多いからです。
IT業界は、転職が部署異動のようにカジュアルで活発です。企業側からすると、入社した社員が2〜3年で別の会社に転職されてしまうケースが多いんですね。
スキルや実績が身についてきた社員に転職されちゃうのは、会社にとっては大きな痛手。この損失を防ぐために、
スキルよりも”価値観”が一致する人材を集める
といった採用活動が近年は特に多いです。
会社における価値観とは、経営理念や働き方、社風といった「仕事で大切にしていること」を意味します。
- 自分自身が仕事で大切にしていること
- 仕事で叶えたいことや貢献したいこと
このような自分の価値観が企業側と一致していると、「会社で長く活躍してくれる人材だ」と見込まれ、採用されやすくなりますよ。
未経験だとしても、入社後にコツコツと実力を身に着け、その上長く働いてくれたら、会社としては本望。
未経験者は特に「スキルよりも人柄が重要」といえますね!
理由③ 「ビジネス力」で訴求できるから
レベルの高いポートフォリオが不要である3つ目の理由は、「ビジネス力」でアピールできるからです。
高度なプログラミングスキルを持つ社員が多いと、会社の生産性が上がると思われがちですが、実際には以下のような「基本的なビジネス力」がシステム開発では重要になります。
- マナー
挨拶や言葉遣いなど、社内の業務を円滑に進めるためのスキル - コミュニケーションスキル
相手との良好な関係を築くためのスキル - プレゼンテーション力や交渉・調整力
これらのスキルがなければ「社内全体の生産性」は向上しません。
自己中心的な”厄介社員”が一人でもいれば、職場の空気が乱れて会話の回数が減ってしまいますよね。
プログラミングはやれば伸びる。しかしコミュ力やマナーといった「ビジネス力」は、その人の性格に依存します。
そのため、ポートフォリオで技術面をアピールできなくても、
- 上司や部下との円滑なコミュニケーション力
- 他部署とのスムーズな連携力
といったビジネス力をアピールできれば、ポートフォリオの質が悪くても十分評価されるのです。
【最低ライン】即落選するポートフォリオの共通点3選
未経験者は必ずしもハイレベルなポートフォリオが求められるわけではありませんが、あまりにもレベルが低いと即不合格といったケースがが増えてしまいます。
ここでは、そんな選考で即落ちしてしまうポートフォリオの特徴を3つ紹介します。
即落ち①模写しただけ
有名なサイトやアプリを単に真似して作っただけのポートフォリオは、独自性に欠けて落選されやすくなります。
すでに売れている作品や利用者が多いサービスを模写する、といった学習自体はかなり学習効率が良いのでおすすめです。
一方で「内定獲得のためのポートフォリオ」となると、
自分の頭でどのように考え、制作したのか
が全くアピールできなくなってしまいます。自分のアイデアや能力をアピールできず、即落選となってしまうので気をつけましょうね。
即落ち②チュートリアルで作った
模写と同様、本や動画で解説された「チュートリアル」をそのまま再現したポートフォリオも、即落選する要素の1つです。
企業の採用担当者は、日々たくさんの未経験者が作ったポートフォリオを見ています。有名な書籍や教材をもとに作った成果物は一発でバレてしまうのです。
スクールで教えてもらったポートフォリオも同様ですね。
今は誰でも有益情報を手にできる時代です。そんな中で一番武器になるのは「自分のアイデア・発想」になりますよ!
即落ち③制作意図がわからない
そのポートフォリをなぜ作ったのか?
が伝わらない・感じられないポートフォリオは採用担当者から魅力的に映りません。先程紹介した「模写したモノ」「チュートリアルの作品」に共通する内容ですね。
採用担当者が感じる魅力的なポートフォリオには、
- 誰の、
- どんな悩みを、
- どのように解決するのか?
といったビジネス的視点が必ず含まれています。
逆にこの要素を自分の頭で考えることができれば、「オリジナル要素が付与されたポートフォリオ」へと一気に昇華していきますよ!
【これで合格】レベルが低いポートフォリオでも採用される5つの秘訣
本項目では、ポートフォリオのレベルが低い状態でも採用に近づくための秘訣を5つ紹介します。
秘訣①職務経歴書に制作期間を時系列で記述する
今のポートフォリオで合格する1つ目の秘訣は、
- ポートフォリオの制作期間
- 使用技術や制作ツール
- 工夫したこと
この3つを職務経歴書でアピールすることです。採用担当者によると、アピール不足の未経験者がほんとうに多いそうですよ。
一般的なフォーマットの職務経歴書だと「ポートフォリオPR欄」は設けられていません。なので自分でその項目を自作する必要があります。
自分の職歴や学歴と関係のない項目を追加するのは、なんだか気が引けてしまうかもしれませんね。しかしここは「内定」という結果を出すことに集中しましょう。
実際に僕も、職務経歴書の末尾にはポートフォリオ制作の「時間」「使用した技術」「工夫したこと」の一覧表を書ました。
それだけで書類選考の通過率が60%以上に跳ね上がったのでかなりおすすめですよ…!
秘訣②常に閲覧可能な状態にしておく
「百聞は一見に如かず」という言葉通り、いくら文章で魅力を伝えようとしても、実際に目で見たインパクトには勝てません。
忙しい採用担当者でも気軽に、いつでも確認できるように、ポートフォリオサイトは常にオンラインで公開しておきましょう。
ポートフォリオをいつでも閲覧可能な状態にする。これが2つ目の秘訣です。
職務経歴書がPDF等のデータ形式なら、URLをそのまま書類にコピペすればボタン一つでポートフォリオが見れる環境が整います。
上記の2つの秘訣で
- 積極的なポートフォリオのアピール
- ポートフォリオにアクセスできる仕組み
といった「環境」が整いました。次からは、より具体的なポートフォリオ戦略を紹介します。
秘訣③ポートフォリオには”気配り”を散りばめる
採用担当者は数多くのポートフォリオをチェックしています。合格のためには、見た人の目を引くような”印象付け”が必要なんですね。
とわいえ、ポートフォリオの最初のページでおしゃれなイメージ画像・斬新な機能を設ける必要はありません。採用担当者によればスキルや人柄で応募者の優劣がつかない時は、
- 見る人に優しい、”レイアウト”が整ったポートフォリオ
- “目次”を設けて、閲覧者が見たい所にすぐ移動できる仕組み
といった「気配り・配慮を感じるポートフォリオ」が採用につながることもあるそうです。ユーザーファーストなポートフォリオは、それだけで好印象に繋がるんですね。
- ポートフォリオがWebサイトなら「サイト名」を完結にする
- 何かしらのデータなら「ファイル名」をわかりやすくする
- トップページで「コンセプト」「目次」を設置する
といった感じで、ポートフォリオ全体でユーザーファーストを心がけることが3つ目の秘訣になります。
秘訣④ビジネス的視点を組み込む
ビジネスの基本は「悩み解決」。
この要素をポートフォリオ制作でアピールできれば、スキルがなくても選考を通過することができます。
たとえば、僕が未経験からエンジニアに転職する際、当時勤めていた消防署で使えるような「動画共有サービス」をポートフォリオとして自作しました。
その時の転職活動では、職務経歴書や面接試験で次のようにアピールしました。
- 作ったきっかけ
災害現場の動画を、現場に出ていない職員が自由にチェックできるようにしたかったから - ポートフォリオの最終目的
他の人が活躍した現場活動の疑似体験し、職員の防災スキルを高めること - 既存サービスの不満点
YouTubeなどの一般ユーザー向けのサービスではセキュリティ面で使えないと感じたので自作した
といった3つの制作理由を伝えたところ、採用担当者のウケが非常によかったです。
実際に作ったポートフォリオは、単なるショートムービーの投稿・閲覧が可能なWebサイトです。デザインも白黒ベースでダサかったです(笑)
ですがそんな低レベルなポートフォリオでも、
- 誰のために作ったのか?
- どんな悩み解決するのか?
- 既存サービスの不満点・改善点はどこか?
といった内容を肉付けするだけで、選考通過率は飛躍的に向上しました。
上記3つの「ビジネス的視点」を後づけでも構わないので、必ずポートフォリオに組み込みましょう。きっと採用担当者の食いつきが大きく変わりますよ!
秘訣⑤制作の失敗と学びを言語化する
既存のポートフォリオで合格するための最後の秘訣は「失敗と学びを言語化する」です。
失敗は成長の糧。自分の失敗をポジティブに捉えられる未経験者とそうでない人では、成長速度が段違いです。
もちろん、このことは採用担当者も理解しています。なので面接試験では、
- ポートフォリオ制作で失敗したことはありますか?
- また、その失敗から何を学びましたか?
といった質問が採用担当者から高確率で飛んできます。
この時にスムーズに回答できれば、あなたの「将来性」「成長速度」のアピールは100点です。
ポートフォリオ制作での失敗と、そこから学んだことを言語化しておく
失敗をどのように活かすか?といった成功者マインドを相手に示せれば、「尊敬できる人」「一緒に働きたい人」の最上級な好印象に繋がりますよ。
まとめ|アピール方法を工夫して内定を勝ち取ろう!
この記事では、既存のポートフォリオで内定を掴むための秘訣を5つ紹介しました。
自分が作ったポートフォリオに自信が持てなくても安心してくださいね。
僕なんて
- 平凡な機能
- 壊滅的なデザイン
こんなポートフォリオでも合格できたので大丈夫ですよ。アピール方法を工夫し、魅力的な人だと採用担当者に感じてもらえれば、内定の可能性は一気に高まります。
本記事で紹介した5つの秘訣を取り入れて、今のポートフォリオのまま内定を掴んじゃいましょう!
コメント