転職前に知りたかった。未経験エンジニアはやめとけと言われる理由5選

  • 未経験からエンジニアはやめた方がいい?
  • エンジニアになるメリットは?
  • 実際に未経験からエンジニアに転職した人の意見が聞きたい。

このようなお悩みを持つ人に向けて、IT未経験からエンジニア転職した筆者の実体験をもとにお答えします。

あつし

こんにちは、あつしです!
20代後半の時に公務員からIT企業に転職しました。

本記事では、僕の実体験と先輩エンジニアの意見をもとに、「未経験エンジニアはやめとけ」と言われる理由を徹底解説していきます!

記事の後半には、

これらも合わせて紹介しています。エンジニアへの転職を考えている人は参考にしてみてくださいね。

本記事では「未経験エンジニアの実態」をホンネ全開でお伝えしています。転職で後悔する未経験者を一人でも減らすため、このような記事を書かせていただきました。

自分にとって悔いのないキャリアを選択し、仕事とプライベートの時間をより充実させましょうね!

目次 [タップして移動]

未経験エンジニアが「やめとけ」と言われる5つの理由

エンジニアという職業に憧れを抱く人も多いですが、経験者からは「エンジニアはやめとけ」と言われることも多いです。

なぜ”やめとけ”と言われるのか。本項目ではその主な理由を5つ紹介します。

理由①年収が下がるから

未経験エンジニアはやめとけと言われる1つめの理由は、年収が下がりやすいからです。

エンジニアはスキルや実績で人材価値が決まる世界。成果主義を掲げる会社が多いIT業界では、

  • 年功序列は撤廃
  • 会社に貢献した人が優秀で偉い

といった具合で、スキルや実績、会社の貢献度によって年収が変わってくるケースが多いんですね。

実際に未経験エンジニアの平均年収は250〜350万円です。僕は公務員からエンジニアに転職した際は100万円の年収ダウンを経験しました。

このように年収が下がりやすいことが、”エンジニアはやめとけ”と言われる理由の1つになります。

理由②休みの日も勉強だから

未経験エンジニアはやめとけと言われる2つめの理由は、休日も勉強することになるからです。

エンジニアになったら一生勉強することになる

といった声は、現役エンジニアがSNSや転職メディアでよく発言しています。

実際にエンジニア界隈は「トレンドの変化」「技術の進化」が目まぐるしいです。新人からベテランまで、「休日に仕事の勉強をする」といったことも珍しくありません。

もしもあなたが古参IT企業に入社して、10年以上前の技術をメンテナンスする仕事に就けば、休日の勉強は不要かもしれません。しかしエンジニアとして年収アップを目指す場合には、継続的な努力は必要になるでしょう。

理由③残業が多いから

未経験エンジニアはやめとけと言われる3つめの理由は、残業が多いからです。

厚生労働省の調査では、IT業界における平均残業時間は以飲食業界・教育業界よりも多い結果となっています。

令和5年度平均残業時間の一覧表

業態残業時間(単位:時間)
運輸業,郵便業25.8
情 報 通 信 業16.2
飲食サービス業等15.9
電気 ・ ガス業15.5
学 術 研 究 等15.2
教育,学習支援業15.1
製  造  業15.0
不動産・物品賃貸業14.7
建  設  業14.4
その他のサービス業14.2
調 査 産 業 計13.8
鉱業,採石業等13.5
金融業,保険業13.2
卸売業,小売業11.3
複合サービス事業10.1
生活関連サービス等9.8
医 療,福 祉7.0
令和5年度平均残業時間の一覧表

*参考:毎月勤労統計調査令和5年分結果確報
・対象:一般労働者(パート以外)
・全体の平均残業時間:14.2時間

ITエンジニアは納期やタスクの期限が迫ると残業が増えがちです。実際に僕も時期によっては終電間近まで仕事をする日が何日も続くことがありました。

人材不足の問題も重なり、残業が当たり前になるIT企業も多いです。仕事の時間が増えることで体力的にも精神的にも負担がかかってしまいます。

そんな注意喚起も含めて、「未経験者はエンジニアやめとけ」なんて言われるんですね。

理由④理想の働き方は叶わないから

未経験エンジニアはやめとけと言われる4つめの理由は、未経験者が想い描く「理想」が現実とかけ離れてるからです。

未経験からエンジニアに転職しようか考えた時、

  • もしエンジニアになれたら……フルリモートで好きな時間帯に働ける!!!!

といった「理想の働き方」を想像してしまいますよね。僕もキラキラした働き方をイメージしていました。

しかし現実は、フルリモートで働けるような会社は超レアケース。多くはフル出社、もしくは週3〜4日ほど出社を要することが多いです。僕の転職先でも、出勤時間は自由でしたが「フル出社」が社内共通のルールでした。

エンジニアは売り手市場なので、スキルや実績次第では会社を選べる立場になれます。一方で未経験者は、市場価値が低いために「理想の働き方」が実現できないことが多いのです。

理由⑤今までの経歴が台無しになるから

未経験エンジニアはやめとけと言われる5つめの理由は、今までの経歴が台無しになるからです。

IT業界未経験でエンジニアに転職するということは、

  • これまでの業界経験
  • 現職・前職で培ったスキル

これらを一新させ、”社会人1年目”に限りなく近い状態からキャリアをスタートさせることになります。

今までの業界経験・職務経歴を活かせば、年収アップの道は他にもたくさんあります。

今までのキャリアをわざわざ捨てる必要はない

このような指摘も含めて、「未経験エンジニアはやめとけ」なんて言われるんですね。

プログラミングが好きでエンジニアを目指すのであれば、周囲の意見を気にする必要はないと思います。

しかし「年収アップ」「キャリアアップ」が真の目的なら、”エンジニア以外の道”を一度検討してみましょう。想像よりも早く、楽に達成するプランが見つかるかもしれませんよ。

実際に転職して感じた「未経験からエンジニアになるメリット」

この項目では、実際に未経験からIT企業のエンジニアになって感じた「エンジニアになるメリット」を3つ紹介します。

メリット①個人で稼ぐ道が広がる(副業・フリーランス)

エンジニアとして数ヶ月働くだけでも、Webシステムやスマホアプリ、IoT製品の「仕組み」が理解できるようになります。

一般の人からすれば、その時点でITに詳しい技術者の一人。人脈さえあれば副業で稼いだり、フリーランスとして独立するのも不可能ではなくなります。

実際に僕の地元では、今もノートと電話で予約管理をする美容師もいます。「Webサイトを作って欲しいんだけど」と友達から頼まれることもありますね。

ITが苦手な人のサポートを個人で請け負う

という道が新たに生まれることが、エンジニアになる大きなメリットの一つです。

メリット②年収が2〜3倍と大幅アップする(実務経験が積めれば)

AIが進化する現代でも、IT人材は不足する見込みです。経済産業省によれば2030年には、最大で79万人のIT人材が不足すると予測されています。

IT人材の供給動向の予測と平均年齢の推移の図解

*引用元:経済産業省 情報処理振興課

そんな人材不足の状況で実務経験が積めれば、IT人材として希少価値が高まり、それと同時に年収が大幅にアップする可能性があります。

未経験からエンジニアになった人の中で、実務経験を3年積むことで年収が2倍、3倍へと跳ね上がるケースも実際にありますよ。

しかし、大幅な年収アップには「実務経験がしっかりと積めた」という前提が必要です。ブラックIT企業に就職してしまったプログラミングスクールの同期は、スキルが身につかず、年収アップが遠ざかっています。

未経験者も実務経験さえ積めれば、エンジニアとして年収を飛躍的に伸ばすことが可能です。これもまたエンジニアになる大きなメリットの一つですね。

メリット③自由度の高い働き方が実現できる(実務経験が積めれば)

未経験者も実務経験が積めれば、転職市場で評価される人材になれます。

その結果、年収アップだけでなく

  • どこで働くか?
  • どのような働き方をするか?

といった「働き方の条件」を選べる立場にもなれます。

IT技術は今後も進歩し続け、それに伴いIT産業も成長する。

この環境下でエンジニアは、非常に市場価値が上がりやすい職種です。

働く会社や環境を選べる立場になれることが、エンジニアの大きなメリットになりますね。

未経験からのエンジニア転職が向いている人・向いていない人

エンジニア転職が向いている人・向いている人を一発で見極める方法があります。それが、

ITに強い興味・関心があるかどうか

になります。よくある「エンジニアに向いている特徴」には、

  • 論理的な思考力
  • プログラミングセンス
  • コミュニケーション能力

が上げられますが、これらは後天的に身につく能力。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、将来エンジニアとして成長できるのかどうかは、あなたの興味・関心の度合いによって変わってくるのです。

エンジニアに必要な能力は自然と備わる

エンジニアとして必要とされる「論理的な思考力」「プログラミングセンス」といった能力は、後から鍛えることが可能です。

実際に転職先では、文系出身のエンジニアが多く存在しています。開発の現場で働きながらそれらのスキルを身につけていったのですね。

毎日先輩エンジニアに囲まれながら仕事をする様子をイメージしてみてください。ロジカルな思考力がかなり身につきそうですよね。僕は考え方だけでなく”話し方”まで、より論理的に変化していきました。

興味関心があれば下積み時代が”苦行”でなくなる

未経験エンジニアが「やめとけ」と言われる5つの理由の項目で説明したように、エンジニアになれば年収が下がり、その中で多くの人が、土日も勉強する日々を過ごすことになります。

その姿は他の人から見れば修行僧のように感じるかもしれません。しかしITの分野に強い興味を持つ人にとっては、

  • 給料をもらいながら好奇心を満たすことができ、
  • それでいて将来の年収はどんどん上がっていく。

といった好循環が生まれます。年収が低くて覚えることが多い「下積み時代」を、全く苦痛に感じることなく過ごせるのです。

今のプログラミングセンスや論理的思考力に自信が持てなくても大丈夫です。ただ一つ、

ITへの強い興味・関心

これがあれば、エンジニアとしての成功は約束されたものになりますよ。

【エンジニアが向いている人へ】おすすめの勉強法

未経験からエンジニアを目指す際のおすすめの勉強法は『独学』です。

プログラミングスクールを検討する人もいますが、こちらは僕の実体験からあまりおすすめできません。理由は以下の記事で解説していますが、プログラミングスクールに通うと

  • エンジニアの採用担当者からマイナスイメージを持たれる
  • 高い入会費のわりに教材のクオリティが低い

といった具合で「損」をする可能性が非常に高くなります。

僕はプログラミングスクールに44万円払って入会しましたが、教材のレベルは書籍1冊の方が、量・質ともに充実していました。

プログラミングスクールに通わなくても、エンジニアに転職することは可能です。独学で勉強が捗るのであれば、高いお金をわざわざ支払う必要はありませんよ。

【要注意】IT未経験からエンジニアを目指す時に気をつけたいこと

未経験からエンジニアを目指す際、特に注意すべきことは「転職保証付きのプログラミングスクール」です。

その理由は、誰でも入れるような「ブラックIT企業」「スキル不要なSES企業」の求人を紹介されてしまうからです。

これまでお伝えしてきたように、エンジニアとして年収アップ・キャリアアップを実現するには『実務経験』が前提条件です。1社目で入る会社を間違えてしまえば、その後2年、3年と時間が経っても、

スキルは身につかず、年収も平均以下

といった最悪なケースに発展してしまいます。

転職をほんとうに保証できるサービスなんてどこにもありません。甘い誘惑に騙されず、エンジニア転職を安全なものにしていきましょうね!

さいごに|これからエンジニアを目指す人へ

この記事では「未経験からエンジニアはやめとけ」と言われる理由・失敗しないエンジニア転職のポイントを紹介しました。

多くの経験者が”やめとけ”と言うように、0からエンジニアを目指す最中も、転職した後も、キャリア形成は簡単なものではありません。

しかし、今のIT業界はたくさんの未経験エンジニアが活躍し、年収アップも成し遂げている事実があります。

個人のスキルが評価されやすい職種でもあるので、自分が頑張ればその分だけ、将来の年収や働き方に直接反映される魅力があります。

エンジニアとして最初の1~2年は覚えることが多く、辛いと感じることもあるでしょう。でも地道にスキルを身につければ「市場価値」はみるみる上昇し、自由な働き方と高収入を実現することが可能です。

ITの分野に興味・関心があるか

ここが大きな分かれ目です。AIが進化する世の中になっても”IT人材”は不足する一方。あなたに興味・関心さえあれば、エンジニアとしてのキャリアを安心して進んでいけますよ。

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