本記事では、これまでに取材してきた現役エンジニアの年収アップ事例を年代別に紹介します。
過去さまざまなエンジニアに話を聞いて感じたことは、会社から正当に評価されず、搾取され続けている人が多いということ。
- 自分が一番活躍できる現場にアサインできず、
- 年収が低い状態でずっと働かされている。
そんなエンジニア達を何人も見てきました。
エンジニアを搾取する会社がある一方で、社員の「市場価値」を正しく評価し、それに見合った報酬をきちんと還元している企業も確かに存在します。
今回はそんな優良企業に入社して、年収アップが叶ったエンジニアの事例を年代別にまとめてみました。
自分に近い年齢や経歴を持ったエンジニアの「年収アップ事例」を知ることで、
- 今の会社で正当に評価されているか
- それとも自分の時間やスキルを安く買い叩かれているのか
といった状況の把握、すなわち「今すぐ転職すべきかどうか」の判断に役立ちます。
“市場価値”という曖昧な言葉も具体例を知れば、その実態を知ることができます。
他のエンジニアの年収アップ事例を参考にして、会社に搾取されないキャリアを築いていきましょうね!
ITエンジニアの平均年収は?世間の実態を見てみる
はじめに、国や民間機関が調査した「ITエンジニアの年代別平均年収」を紹介します。
今すぐ年収アップ事例が知りたい人は、年収アップ事例を年代別に紹介した項目をご覧ください!
厚生労働省が調査したITエンジニアの平均年収は550.2万円
厚生労働省が提供している「job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によると、ITエンジニア(ソフトウェアエンジニア・プログラマー)の平均年収は550.2万円とされています。
年代別・職種別に見ると次のような結果になりました。
(単位:万円)
年齢 | プログラマー | ソフトウェアエンジニア | AIエンジニア |
---|---|---|---|
20~24歳 | 377.4 | 377.4 | 322 |
25~29歳 | 499.87 | 499.87 | 403 |
30~34歳 | 543.98 | 543.98 | 480 |
35~39歳 | 583.87 | 583.87 | 545 |
40~44歳 | 615.76 | 615.76 | 649 |
45~49歳 | 651.99 | 651.99 | 644 |
50~54歳 | 664.22 | 664.22 | 644 |
55~59歳 | 651.21 | 651.21 | 732 |
60~64歳 | 607.92 | 607.92 | 427 |
65~69歳 | 458.59 | 458.59 | 358 |
これは2024年9月に発表された国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」で明らかになった国民の平均年収460万円を約100万円上回っています。調査元は異なるものの、ITエンジニアは全体的に高い年収を得ている可能性がありますね。
平均年収を詳しく知るために、別の調査も見ていきます。
dodaが調査したITエンジニアの年代別平均年収
転職サイトdodaが毎年公開している平均年収ランキングによると、ITエンジニアの平均年収は年代別で次の通りになります。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 380万円 |
30代 | 512万円 |
40代 | 642万円 |
50代以上 | 717万円 |
特に30代、40代では大幅な年収アップが見込ますが、役職や会社の規模、専門スキルの有無によって年収は大きく変わってくるでしょう。
次の項目では、過去に取材した現役エンジニア達の年収事情を紹介していきます。
【随時更新】ITエンジニアの年収アップ事例を年代別に紹介!
この項目では、取材を通じて判明した「現役エンジニアの年収アップ事例」を年代別に紹介します。
自分に近い年齢や経歴のエンジニアを参考にして、ご自身の市場価値の把握にお役立てください!
20代ITエンジニアの年収アップ事例
①2年目Webエンジニア|年収330万円→390万円にアップ
Webエンジニアとして働くAさんは、2年目の途中で受託開発からSES企業に転職。年収330万円から390万円にアップしました。
Aさんは1年目からRubyやJavaScriptといった、いわゆる”モダンなWeb系言語”を経験しています。実務経験を約1年所持した状態で転職活動したことで、前職から年収は60万円アップしました。
②2年目ネットワークエンジニア|年収270万円→500万円にアップ
当時派遣社員でネットワークエンジニアだったKさんは、2年目で転職活動を実施。ホワイトSES企業に内定し、年収は270万円から500万円へと大幅アップしました。
残業なしで上記の年収とのことです。たとえエンジニア歴1〜2年の駆け出し時期でも、平均年収以上の水準で働けることがわかりますね。
働き方については、”残業あり”の月で1日あたり2時間ほどだそうです。ワークライフバランスを保ちながら働いている様子が伺えます。
③3年目Webエンジニア|年収450万円→500万円にアップ
Webエンジニアとして働くSさんは未経験からSES企業に転職。3年勤務して年収は500万円に到達しました。
使用技術はRubyやJavaScriptを中心としたモダンなWeb系言語です。1年目から受託開発にアサインされ、上流から下流工程を経験しています。
ちなみに1年目と2年目の年収は450万円とのことでした。
もともと営業職をしていたSさんは、20代後半で社会人向けプログラミングスクールを受講し、卒業後は個人開発にも取り組んでスキルアップを図っていました。
その努力が評価され、1年目で平均年収以上のオファーに繋がったのでしょう。
30代ITエンジニアの年収アップ事例
3年目インフラエンジニア|年収480万円→600万円にアップ
30代で3年目のインフラエンジニア(Jさん)は、派遣社員として年収600万円を達成しています。
それまではオンプレミス環境のインフラ業務を担当し、年収は480万円だったそうです。
2年目からAWSの構築・保守案件に携わるようになり、3年目で年収600万円に到達。クラウド技術を身につけたことが年収アップに繋がったと言えそうですね。
40代ITエンジニアの年収アップ事例
25年目システムエンジニア|年収650万円→740万円にアップ
新卒から25年間システムエンジニアとして働いてきたNさん。
前職時代はエンジニア歴23年で年収650万円。その後SES企業に転職して、年収は720万円にアップしました。
Sさんは現在、部下と共に常駐先でエンジニアリング業務をこなしつつ、教育担当者として指導役にも回っています。
「自分の年収低すぎる…」と感じたら【年収アップのチャンス】
本記事をここまで読んで、
「自分の年収が低すぎる……」
と感じたら、それは年収を大幅にアップさせるチャンスです。
- 「自分が平均年収以下で悲しい…」
- 「なんだか安く買い叩かれている気がしてイライラしてきた…」
そんな感情が湧いてくるかもしれませんが、一度冷静になって今後のキャリアを考えてみましょうね。
(僕自身、こういった”負のエネルギー”は行動の起爆剤になるので、勢いに乗って行動するのも一つの手かもしれません!)
現状をより早く打破するためには、エンジニア転職に詳しいキャリアアドバイザーに相談するのが一番です。
- 自分の話を親身に聞いてくれる担当者に出会う
- その担当者が紹介してくれた求人を全部チェックする
この2つだけで、自分の市場価値を正確に把握できます。
- 今の会社に安く買い叩かれているのか?
- 適正年収で働けているのか?
といった疑問が「面談→求人紹介」のたった2工程で解消されるので、時間対効果が高いですよね。
良い担当者なら、あなたが持っている「他業界・異業種の知見」「非IT分野の資格や知識」といったエンジニア以外のスキルも評価してくれます。
自分が一番活躍できる環境を見極める
これが現状の低収入を克服し、生涯年収も最大化する「キャリア戦略のポイント」になりますよ!
今が適性年収だったら?キャリアプランをじっくり計画
エンジニアたちの平均年収や年収アップ事例をチェックして「適正年収だった」と感じたら、今は”次のキャリア”をじっくり考える時期です。
現在の会社で昇進・昇給を目指すのも一つですし、残業や満員電車といった”現職の不満”を解消する「ワークライフバランス重視の転職」を検討するのもおすすめですね。
転職をそこまで急いでいない人は、スカウト型の転職サイトに登録しておくのも有効です。情報収集しながら”待ち”の姿勢で、ゆるっと転職活動できますよ。
最初の登録作業だけ済ませておけば、後は高待遇のオファーを待つだけ。スカウト型の転職サイトは時間がない人や、プライベートの時間を奪われたくない人にピッタリです。
ITエンジニアの年代別年収アップ事例まとめ
この記事では、ITエンジニアの平均年収と年収アップ事例を紹介しました。
他のエンジニアの年収事情を知ったことで、自分の給料の低さに悲観してしまうかもしれません。
ですがそれは、「年収アップの可能性がある」というチャンスの裏返しでもあります。
何事も知らないままだと行動できませんが、今日この記事で新しい情報を得たあなたは、「年収アップへの一歩」をすでに踏み出したことになります。
焦らずに一歩ずつ進んでいきましょうね。前向きに行動すれば、あなたも理想の年収や働き方を実現できますよ!
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