プログラミングスクールは料金が高かったり、スクールの実態がはっきり見えないことから「ちょっと怪しいかも」と感じてしまいますよね。
- 薄っぺらい教材を高額で買わされるのではないか?
- 未経験から一流エンジニアへ!みたいなキラキラワードで騙そうとしているのでは?
このような疑念が生まれるのも不思議ではありません。僕も以前、同じような不信感をプログラミングスクールに抱いていました。
そんな中で44万円もの大金を握りしめ、「えいや!!」とプログラミングスクールに入会した僕の実体験を、本記事ではお伝えしていきます。
記事の後半にはプログラミングスクールでカモにされないための対策も紹介しているので、入会を検討している人は必ず最後までチェックしてくださいね。
そのプログラミングスクールがぼったくりサービスかどうかは、最初の無料面談で99%見抜けます。具体的な質問内容と合わせて『カモにされない知識』を身に着けていきましょう!
入会後に「うわっ…カモにされた」と感じた瞬間5選
僕はプログラミングスクールに入会して、
- うわ、思ってたのと全然違うじゃん…
- カモにされたかもしれない。
と感じたポイントが5つありました。
本項目ではその「カモにされた瞬間」を5つ紹介します。
①現役エンジニアのコードレビューが受けられないと知った時
僕が入会したポテパンキャンプの公式サイトには、「現役エンジニアによるコードレビュー」という文言が記載されていました。
(⇣ちなみに現在も同様の表記があります⇣)
講師によるコードレビューは確かに存在していましたが、そのレビューを受けられたのはProgateで学べるような超初級編のカリキュラムだけでした。
具体的にはFor文やIf文を用いる、たった10行未満のコードレビューです。
学習の終盤、最も難易度が高まる「Webシステムを自作する」といったカリキュラムでは、コードレビューの機会が全く無かったのです。
「肝心な時にコードレビューを受けられない」と思った瞬間、僕は一気にカモ扱いされている気がしてなりませんでした。
②「講師ってほんとに現役エンジニア?」と感じた時
経験豊富なベテランエンジニアにたくさん教えてもらえる!
と入会前は思っていましたが、現実は違っていました。
- コードレビューは10行程度の基礎学習だけ
- レビューをしてくれた講師はベテランではなく、基礎知識を有している若手エンジニアのような人
といった具合でした。その講師に技術的な質問をしてもフワッとした回答しか得られず、有益性はあまり感じられませんでした。
「おれが教えてもらった人ってほんとに現役エンジニア?」
といった疑念が生まれた時、「だまされたかもしれない…」と感じてしまいました。
③同期・仲間の繋がりが全くなかった時
スクール内には同期とチャットできるWebアプリがありましたが、それはほとんど機能していませんでした。
カリキュラムの中盤から後半では講師との面談も一切無かったので、独学の状態とほぼ変わりません。スクールに入ったにも関わらず、「孤独感」を強く感じていました。
スクールに入ったら、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
と思っていましたが、これは完全に僕の高望みでしたね…。
プログラミングスクールの中には独学同然のサービスもあります。なので勉強の”孤独感”を無くしたい人は、
- LINEなどのグループチャット
- Discordなどのコミュニケーションアプリ
これら通話・チャットアプリを有効活用しているプログラミングスクールが向いていると思います。
逆にこれらの機能を1から自作するスクールは、余計な開発コストが発生します。
相対的に入会料・受講料が高くなるので注意しましょう。
④カリキュラムの質が低かった時
プログラミングスクールに入会し、カリキュラムを見た瞬間に、
- 書籍の内容と変わらない内容だな…
- むしろ本1冊の方が情報量が多い気がする..
という疑念が浮かびました。
「レベルの低い教材」を目の当たりにした時は非常に幻滅しましたね。
高いお金を払ったからといって、レベルが高い学習が受けられるとは限らない
といったことをプログラミングスクールで痛感しました。
冷静に考えれば、出版社を通じて技術本を書くような人は、その分野のトップランカーです。
そのような超優秀な人材が、各プログラミングスクールに在籍しているはずがありません。
- 情報の信頼性
- 技術レベルの高さ
- 現場で使えるノウハウ
どれをとっても、プログラミングスクールの教材より、3,000円の書籍の方が圧倒的に優勢です。
書籍>>>>>>>>プログラミングスクール
くらいの差です。
「この教材クオリティで44万円は高すぎる」と感じるたびに、自分がカモにされたのではないかと思ってしまいました。
⑤客先常駐・SES求人しか紹介されないケース
これは僕が入会したポテパンキャンプの話ではありませんが、他のプログラミングスクールを受講した人の中には
客先常駐・SES企業の求人しか紹介されない
といったケースもあるようです。
特に無料プログラミングスクールを受講した人から、この手の話をよく聞きます。
そのような話を聞くたび「受講生をカモにしてる…」と感じてしまいますね。
SES企業(客先常駐)は以下の画像右側のように、労働環境から人間関係まで、仕事の全てがクライアントに依存する働き方です。
⇣タップして拡大⇣
このような労働環境になれば、
- 労働条件が不透明になる
- 偽装請負(違法)に発展しやすくなる
- 常駐先が変わって待遇・環境が一変する
- 自分の能力や経験にマッチしない案件を紹介させられる
- 多重下請け構造により、中間マージンが引かれて低収入になる
- 下請け業務しか案件がなく、スキルアップ・年収アップに繋がらない
- 1人で客先常駐する場合、仕事の相談相手がおらず孤独感とプレッシャーが蓄積しやすくなる
といった具合でブラックな働き方になりやすいのです。
「無料でプログラミングスクールを受講できる」というメリットを全面に出し、ブラックIT企業へ転職させようとする「悪質なスクール」の話を聞くたび、受講生をカモにしている気がするのです。
【注意】受講生をカモにするプログラミングスクールの特徴
本項目では、受講生をカモにするような「悪質プログラミングスクール」の特徴を3つ紹介します。
ちなみに「無料スクール」「転職保証」といったプログラミングスクールは、高確率でSES企業や派遣会社しか紹介されません。
すでに正社員で働いている方はキャリアダウンに繋がりかねないので気をつけましょうね。
特徴①受講料が高すぎる
プログラミングスクールの料金相場は1ヶ月5〜9万円です。もちろん、学習サポートや転職支援が十分に完備されていることが前提の話になります。
しかし中には、この相場を大きく上回る高額な料金を要求するスクールが存在します。
転職支援込みのスクールなら「人材紹介料」という名目で企業側から報酬を受け取っています。受講生がこれほど高額な料金を支払う必要は無いはずなんですよね。
⇣タップして拡大⇣
相場よりも高いプログラミングスクールは受講生をカモにする典型的な例です。「価格」と『価値』が見合っていないケースが多いので気をつけましょう。
特徴②エンジニア講師が少ない
講師が少ないプログラミングスクールは要注意です。学習サポートに力を入れていない”質の悪いサービス”の可能性が高まります。
具体的には、講師1人につき10人以上の受講生がついていたら要注意。このような環境では一人あたりの学習サポートが手薄になり、学習効率が悪くなってしまいます。
入会時に受講生からウン十万円のお金を払わせて、さらには企業から100万円前後の人材紹介料を受け取っているプログラミングスクール。
利益は潤沢に得ているので、やろうと思えば現役エンジニアを積極的に講師へ招くことが可能なんですよね。
そのような取り組みは一切せず、受講生だけを一方的に増やそうとするプログラミングスクールは利益を追求しすぎです。
受講生をカモ扱いし、「お金だけを目的としたプログラミングスクール運営」は危険性が高まります。
特徴③宣伝と実態が異なる
- 現役エンジニアによるコードレビュー!
- 自社開発企業に3ヶ月で内定!!
- 卒業生から絶賛の声!!!
といったフレーズを公式サイトやCMで目にすることがありますが、これらは実態とかけ離れた「誇大広告」の可能性が高いです。
たとえば僕が入会したスクールでは「現役エンジニアによるコードレビュー」を売りにしていました。
しかし実際には、Progateで学べるような基本的なコードしかレビューしてもらえませんでした。
公式サイトに掲載されている「卒業生の声」も鵜呑みにしない方がいいですね。あれはスクール運営側が卒業生に対して
「5,000円でプログラミングスクールの体験談を書いてもらえませんか?」
と裏で依頼をして集めたものだからです。
スクール運営側のOKが出ないと、受講生の声が公式サイトに掲載されることはありません。
実際、僕のところにも「5,000円でエンジニア転職の体験談を書いてください」という依頼メールが卒業後に届きました。
当時はスクールの学習サポートに萎えていたので、そのメールは無視しました。
今思えば、正直な受講レビューをスクール側に伝えるべきでしたね…。
プログラミングスクールのカモにならないためには、公式サイトや広告を鵜呑みにせず、自分できちんとチェックすることが大切です。
次の項目から、その具体的な確認方法をお伝えしますね。
【対策】プログラミングスクールのカモにされない3つの方法
先ほどお伝えしたようにプログラミングスクールのカモにならないためには、
公式サイトと広告が嘘偽りではないこと
を入会前の無料面談でチェックすることが大切です。
では実際にどのような確認方法をとればいいのか、本項目では3つの方法を紹介します。
対策①「エンジニア講師のレベル」をチェックする
講師のレベルは言うまでもなく、プログラミングスクールにおいて非常に重要です。
独学では体験できない「学習サポート」がスクールの魅力なのに、講師が初心者レベルの知識しか持っていないと、満足のいく学習は望めません。
そこで入会を決める前に、必ず以下の2つを実践するようにしましょう。
- 口コミサイトや個人ブログ、SNSで受講生の感想や満足度を調べる
- 入会前の面談で、講師のレベルについて直接確認する
入会前の面談では、
「教える講師はエンジニア歴何年ですか?」
「講師の中でエンジニア歴1〜2年の人はどれくらいいますか?」
といった質問をするのが有効です。エンジニア歴が浅い講師ばかりだと十分なサポートは期待できません。
エンジニア歴3年以上の講師が半数以上を占めていれば、安心して学べる環境といえますね!
対策②「エンジニア講師と受講生の割合」を教えてもらう
講師の人数が少ないと学習サポートが手薄になりがちです。
具体的には、講師が足りないと次のような問題が起こります。
- ビデオ通話でのコードレビューがほとんど受けられない
- チャットで質問しても、何日も返信が来ない
こうした事態を避けるためにも、入会を検討しているプログラミングスクールの「講師と受講生の割合」は必ずチェックするようにしましょう。
理想的な割合は「受講生5〜7人に対して講師1名」です。受講生が30人在籍するなら、講師は4〜6名が理想の人数になります。
プログラミングスクールの講師は大抵、副業として学習支援に取り組むケースが多いです。
そのため1日にサポートできる時間が限られていますが、「講師1人が5〜7人の受講生を担当する」という環境であれば週1回のzoom面談など、手厚いサポートに期待できます。
- エンジニア講師1人につき受講生5〜7人
この割合を目安に、入会前に必ず講師の人数を確認しましょう。
中には「講師1人が20人の受講生を担当する」みたいなスクールもありますが、このような環境では十分なサポートは期待できないので注意しましょう。
対策③「自社開発と社内SEの求人の割合」を確認する
転職サポートが付いているプログラミングスクールを選ぶ際は、
どのような求人を紹介してもらえるか
といったポイントも重要です。最終的な目標は優良なIT企業に転職することですからね。
なので入会前の面談では、以下2つの求人を「どの割合で紹介してもらえるか」を確認しましょう。
- 自社開発企業の求人
- 社内SEの求人
避けたいのは「客先常駐」「SES企業」の求人ばかり紹介するスクールです。このような求人だと働く環境はクライアントに依存し、エンジニアとしての成長機会も逃してしまいます。
労働環境が悪化するような転職だけは絶対に避けましょう。エンジニアとして安全に働ける自社開発企業、もしくは社内SEの求人が多いプログラミングスクールを選びましょうね。
【筆者厳選】おすすめプログラミングスクールはこの2つ!
- 1位:RUNTEQ(ランテック)
- 2位:デイトラ
27社のプログラミングスクールを調査し、その中から優良サービスを選んだ結果、上記2社になりました。
詳細は以下の記事で解説しています。プログラミングスクール選びで迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
悪質スクールに入会し、ブラックIT企業に転職させられてしまう人は後を絶ちません。
エンジニア転職の失敗を防ぐためにも、プログラミングスクールを正しく選んでいきましょうね!
さいごに
最近のプログラミングスクールは、受講料が高く、サポートが手薄いサービスが多いです。
割に合わない「ぼったくりサービス」が蔓延しているんですね。
プログラミングスクールに入会しなくても、未経験からエンジニア転職することは十分可能です。
その方法は以下の記事で詳しく解説しているので、コスパ良くエンジニアを目指したい方はぜひチェックしてみてください。
もし、独学でプログラミングを学んでいる最中に、
- 毎日一人で勉強して、孤独感に押しつぶされそう…
- もっと仲間や先輩と繋がってエンジニアをめざしたい。
といった悩みが生まれたら、その時はプログラミングスクールへの入会を検討するのがおすすめです。
プログラミングを独学で勉強できる人は、エンジニアの適性・才能を十分に持っています。
そのような方はITエンジニアとして、2年後、3年後には年収アップを高確率で達成できますよ。
僕の周囲の未経験エンジニアは、全員が3年目で年収600万円以上を達成しています。
プログラミングの適性がある人は、スクールの受講料が「賢い自己投資」となりますよ!
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